INTERVIEW

技術開発職

分析・評価の技術に
合成の知見を掛け合わせて、
製品開発の中核を担う技術者へ。

機能ケミカル技術開発室|2020 年度入社
理工学研究科 物質生命工学専攻 修了

Q.1 東レ・ファインケミカルの
第一印象は?

選考を通じて、他社にはない“やわらかさ”を感じました。1次〜3次面接と進むなかで、どの面接官も一方的に評価するのではなく、ざっくばらんに話しながら私の人柄や考えを理解しようとしてくれたのが印象的でした。
また、選考中に参加した社員交流会でも、上下関係に関係なく率直に意見を言い合い、互いを尊重する空気が伝わってきて、「自分もここで一緒に働きたい」と思えたのを覚えています。

Q.2 入社後に担当した業務は?

千葉事業場の機能ポリマ技術開発室で、DMSOの新グレード開発を担当しました。新人ながら、自分が関わった製品が上市され、会社HPにも掲載されるという貴重な経験ができました。
とはいえ、当初は戸惑いも大きかったです。学生時代に専攻していた高分子合成とは異なり、最初の業務は分析・評価が中心。正直、苦手意識がありました。でも、上司や先輩の支えのおかげで、研究開発の基盤となる分析スキルを習得でき、開発プロジェクトに貢献することができました。

Q.3 現在の業務内容は?

入社5年目で、東海事業場の機能ケミカル技術開発室に異動し、ディスプレイ用途や半導体用途向けの電材ケミカル製品を担当しています。お客様の要望される仕様をもとに、ラボスケールでの試作から量産立ち上げまで開発を進めています。
スケールアップごとに化学反応の挙動が変わるため、想定外の課題が絶えませんが、品質保証・製造など各部門と連携しながら、前例のない製品の量産化を実現できた時には、大きな達成感を味わえます。

Q.4 東レ・ファインケミカルの
強みは?

事業場ごとに異なる独自技術があることです。たとえば千葉事業場では、硫黄化学(チオケミカル)技術を活かし、DMSOやポリサルファイドポリマなどを医薬・農薬・電子材料といった幅広い分野へ展開しています。
守山・東海事業場では、精密有機合成技術を武器に高機能製品を開発しています。また、どの職場でも、上司・先輩と議論しながら、今までにない処方や合成ルートに挑戦できるのが、技術者にとって大きな魅力です。

Q.5 職場の雰囲気は?

「風通しの良さ」「率直な意見が言える環境」は、入社の決め手でもありました。実際に働いてみて、その印象は変わっていません。
若手でも遠慮せずにアイデアを発信でき、テーマの進め方も自分で決められる自由度があります。うまくいかない時でも、気軽に相談できる雰囲気があり、雑談のようなやりとりのなかで課題の糸口が見えることもしばしばです。

Q.6 今後の目標は?

この4年間で、分析・評価の基礎をしっかりと築くことができました。その一方で、有機合成技術の習得にはまだ課題があります。
今後は、さまざまな製品開発を経験しながら、「処方設計のアプローチ力」や「量産を見据えた合成センス」を磨きたいです。そしてスピーディにお客様のニーズに応えられる“開発の要”となる技術者を目指します。