INTERVIEW

営業職

化学の専門知識を武器に
世界の高付加価値市場で
挑戦を続ける。

機能ポリマ部|2014年度入社
自然科学研究科 科学生命工学専攻 修了

Q.1 なぜ研究ではなく、
技術営業の道を選んだのですか?

大学院では有機化学を専攻しており、当初は研究職を目指していました。しかし、会社説明会で「技術知識を活かして営業活動に携わる“技術営業”」という職種を知り、強く惹かれました。ラボで実験を重ねるよりも、外に出て多様な人と関わる働き方の方が自分に向いているのではと感じていたことも後押しになりました。さらに、修士課程修了者が技術営業として活躍している事例を聞いて、自分も挑戦してみたいと思うようになったのです。結果として、今ではこの選択に非常に満足しています。

Q.2 技術営業のやりがいは?

最初の配属は、医薬・農薬中間体の販売部署でした。有機合成の知識を活かせる製品だったので、スムーズに業務に馴染めました。技術営業は、化学の専門知識をベースに、お客様のニーズと社内の開発・生産部門をつなぐ「橋渡し役」。なかでもやりがいを感じるのは、自ら新規顧客を開拓し、ゼロから新製品を立ち上げるプロセスです。医薬品開発データベースを活用してターゲット企業を選定し、当社の技術が活かせるかを分析。コンタクトを取り、ニーズを深掘りし、社内各部署と連携して提案活動を進めます。狙ったビジネスを受注できたときの達成感は格別です。

Q.3 現在の業務について
教えてください。

現在は、シーリング材用途の「チオコールLP」や接着剤用樹脂「ポリチオールQE-340M」を担当しています。いずれもニッチながらグローバル市場で評価されている製品です。
チオコールLPは、当社を含め世界で数社しか製造していない希少な製品。ポリチオールも高付加価値樹脂として世界中から高い評価を得ています。
私は欧州・インド・中東などを担当し、現地グループ会社と連携しながら販売戦略の立案・推進を担っています。日常は電話やメールが中心ですが、2〜3カ月ごとに出張し、現地顧客と直接商談を行っています。

Q.4 海外ビジネス志向は
当初からありましたか?

実は最初から「グローバルに働きたい」と考えていたわけではありません。しかし、当社での業務を通じて次第に海外市場に挑戦したいという思いが芽生えました。
入社6年目には社内の海外研修制度に応募し、語学研修とドイツでの営業実務研修が決定。しかし、新型コロナの影響で中止に…。落胆しましたが、気持ちを切り替え、今では日々の業務でグローバル経験を着実に積み重ねています。

Q.5 働く環境としての魅力は?

社内コミュニケーションの取りやすさは大きな魅力です。社員数約350人と規模が適度なため、他部署のメンバーとも顔が見える関係性で、気軽に相談できます。
担当製品や業界が異なっても、悩みを共有すれば視点の違いから解決策が見えることもあります。また、上司との関係もフラットで、私の場合は業務外でも食事や野球観戦に行くような仲です。

Q.6 今後の目標は?

現在は担当顧客や営業数字を追いかけることが中心ですが、今後はチーム全体の成果を見据えた行動が求められるフェーズに入ると考えています。
後輩のサポートにも力を入れながら、チームで成長する営業組織をつくっていきたい。将来的には、顧客ニーズや技術トレンドに加え、開発・生産体制や市場変化も俯瞰できる視野を持ち、会社の未来を支える大規模プロジェクトを牽引できる人材を目指します。