
社長メッセージ
東レ・ファインケミカル株式会社
代表取締役社長 磯部 和史
高付加価値な製品で
社会と産業に貢献
東レ・ファインケミカルは、東レグループにおけるケミカル部門の中核企業として、「Innovation by Chemistry」の実現を担う存在です。私たちの最大の強みは、化学に関する深い知見と技術力を活かした“製品開発力”にあります。たとえば、高い安全性を持ち医薬や食品分野でもニーズが高まる溶剤「DMSO(ジメチルスルホキシド)」や、多用途に使われるシーリング材「ポリサルファイドポリマ」は、国内で当社だけが製造している高付加価値製品です。
さらに、最先端の半導体や液晶に用いられる電子材料ケミカル、水と空気をクリーンにする極細繊維不織布など、幅広いファインケミカル製品群で世界中の社会・産業の発展に貢献しています。これからも、Chemistryの力を最大限に発揮しながら、持続可能な価値創造を追求し続けていきます。



若い力と自由な発想が、
Innovationの起点に
当社の価値創造の源泉は、若い人財のエネルギーと発想力にあります。技術開発・生産・営業といったあらゆる現場で、若手社員が中心となって自由な発想を活かし、イノベーションの芽を育てています。もちろん、経験豊かなベテランの知恵も欠かせません。しかし、既成概念にとらわれず、思い切った挑戦をする若手の存在が、これからの企業を動かしていくのだと確信しています。そのために、試験施設への投資をはじめ、若手が主体的に挑戦できる環境づくりに力を入れています。また、東レグループには「深は新なり」という言葉があります。ひとつのテーマを深く掘り下げていけば、やがて新しい価値にたどり着く。これは、変化と継続の両輪を尊重する私たちの文化そのものです。新しい方法を次々に試す“挑戦型”や、ひとつの道をとことん突き詰める“探究型”など、それぞれのスタイルでChemistryによる価値創造に挑んでほしいと願っています。

世界にまだないものを、
自分の手で
私たちが求めるのは、幅広い知識を持つジェネラリストであり、特定分野に深く踏み込むスペシャリストでもあるような人材です――ただし、それは将来の話です。今、学生の皆さんに求めたいのは、ただひとつ。「自分がやってやる」という意欲です。化学業界は成熟産業と見られがちですが、実はまだ誰も手をつけていない応用領域や課題が数多く残されています。ノーベル賞級の基礎研究も、実用化・事業化という点では、まだ可能性の扉が大きく開かれているのです。私たちは、そんなフロンティアに挑もうとする皆さんの意欲を、心から歓迎します。

